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TINの面削除・穴埋め

■ 面削除・穴埋めについて

本ソフトで点群データからTINを作成すると、TIN端部に辺長の大きい不用な面が作成される場合があります。[辺長指定削除]は、このような不要な面を辺長を指定して削除する機能です。

 

[選択削除]は、部分的に小山になった形状を削除したい等、任意に面を削除したい場合に、マウスクリックやマウスドラッグにより面を選択して削除する機能です。

 

[穴埋め]は、既存の穴や上記の任意削除後の穴に、ドロネー三角形分割により新たに面を張り穴を埋めるものです。

 

 

■ 面削除実行例

▪ 辺長指定削除

点群間引きデータから作成したTINの端部に辺長が大きい不要な面があります。辺長を指定し、その辺長より大きい辺を含む面を削除します。

 

①[TINの修正・編集]ウィンドウのメニューから【辺長指定削除】を選択します。

②[2D辺長(XY平面上の水平距離)]か[3D辺長]かを選択します。

③ 指定する辺長をドロップダウンから選択するか直接入力します。

④[辺長削除 実行]ボタンをクリックします。

 

 

3辺のうちいずれかの辺が指定の辺長より大きい面をTINから全て削除します。

削除の結果、TINプロパティでは、面数、表面積、平面積が減少しています。

 

▪ 選択削除

マウスクリックまたはドラッグで面を直接選択して削除する方法です。

 

①[TINの修正・編集]ウインドウのメニューから【メッシュ選択削除】を選択します。

② 削除するメッシュの選択方法を選びます。

  左クリック選択:

マウスの左ボタンでメッシュを直接クリックします。[CTRL]キーを押しながら左クリックすることで複数のメッシュを選択できます。

マウスの左ドラッグによるビュー視点の回転ができません。

 

 右クリック選択:

マウスの右ボタンでメッシュを直接クリックします。[CTRL]キーを押しながら左クリックすることで複数のメッシュを選択できます。

マウスの左ドラッグによるビュー視点の回転が可能です。

 

 左ドラッグ選択:

マウス左ボタンのドラッグにより範囲を指定して選択します。ドラッグ方向が画面右方向の場合はメッシュ頂点が3点いずれも範囲内であるメッシュを選択対象とし、反対に左方向の場合はメッシュ頂点のいずれか1点が範囲内であるメッシュを選択対象とします。

マウスの左ドラッグによるビュー視点の回転ができません。

 

 右ドラッグ選択:

マウス右ボタンのドラッグにより範囲を指定して選択します。ドラッグ方向が画面右方向の場合はメッシュ頂点が3点いずれも範囲内であるメッシュを選択対象とし、反対に左方向の場合はメッシュ頂点のいずれか1点が範囲内であるメッシュを選択対象とします。

マウスの左ドラッグによるビュー視点の回転が可能です。

 

③  削除する面を選択します。選択した面をハイライト表示します。

④[選択削除 実行]ボタンをクリックします。

 

 

[選択削除]実行後、選択した面が削除され、境界エッジが強調表示されます。

TINプロパティでは、面数、頂点数、表面積、平面積が減少しています。

 

 

▪ 鉛直面削除

[TIN解析]を実行済みで、TINに鉛直面が存在する場合、メニューの[鉛直面選択]チェックボックスが有効になります。チェックすると鉛直面をハイライト表示し選択状態になります。[選択削除 実行]ボタンをクリックして削除します。

 

 

■ 穴埋め実行例

ここでは、上記の削除によりできた穴部分に穴埋めを実行します。

 

①[TINの修正・編集]ウインドウのメニューから【穴埋め】を選択します。

②[穴埋めサイズ]に穴の最大サイズ(外接球の直径)の概数を指定します。

③[穴埋め 実行]ボタンをクリックします。

 

 

 

[穴埋め]実行後、穴部分に穴埋め色にて面を作成して貼り付けます。

TINプロパティでは、面数、表面積、平面積が穴埋め前より増加し、頂点数は穴埋め前と変化ありません(編集前が削除する前のため、平面積は編集前と同値、その他は編集前から減少)。