前述の「ポリラインからTIN作成」または「三角面からTIN作成」で作成したTINサーフェス等を対象として、TINの各エッジの辺長や、各面の面積および勾配の[寸法ラベル]を、個々ではなく一括で作成するものです。
複数のラベルを表示するため、比較的エッジの辺長が大きく面数が少ない計画のTINは対象となりますが、間引きした点群から作成したような小さな面で面数が多い現況等の地形TINは対象としていません。
よって寸法ラベルの一括作成は、TINの面数で制限を設け、300面数以下のTINで実行可能としています。
まず、寸法ラベルを表示させるTINサーフェスのオブジェクトを選択します。
メニューから[ユーティリティー]-[選択したTINの寸法ラベル(辺長・面積・勾配)]を実行します。
[TINの寸法ラベル(辺長・面積・勾配)]ダイアログが開くので、各設定を行います。
①寸法ラベルの出力値選択
寸法ラベルに出力する値をチェックします。
・各エッジの辺長:そのままの数値で表示されます。
・各面の面積:[A= 値]の形式で表示されます。
・各面の勾配:勾配の表示形式を法面勾配(1 : n)またはパーセント勾配(%)から選択します。
②四捨五入
各値を丸めて表示する場合、桁数の文字列をドロップダウンから選択します。
③TINの表現方法
対象のTINをワイヤーフレームで表現したい場合にチェックします。
④ラベルの文字色と背景色の設定
辺長のラベルと面積・勾配のラベルそれぞれの色を設定します。
設定後、[OK]ボタンをクリックします。
前述の「ポリラインからTIN作成」で作成した法面のTINサーフェスを利用して、寸法ラベルの一括作成を実行した例を下図に示します。上段が点群と対象のTIN、中段が寸法ラベルを作成追加、下段が点群非表示の状況です(TINはワイヤーフレーム表現)。
3D-CAD等で作成した計画TINサーフェスへ寸法ラベルを追加します。ここでは簡単な盛土形状のTINでの例を下図に示します。
上段がTINサーフェス、中段が辺長の寸法ラベル、下段が面積・勾配の寸法ラベルの表示状況です。
寸法ラベルを作成すると、オブジェクトツリービューに[寸法ラベル]ノードが追加されます。
ここでは、TIN辺長およびTIN面積勾配の名前が付いた二つのグループの[寸法ラベル]ノードが追加されています。
[寸法ラベル]ノードを選択すると、プロパティグリッドビューにプロパティを表示します。
文字の色とサイズ、背景の色と不透明度等のプロパティ変更がその子ノード全体のプロパティに反映します。
[寸法ラベル]ノードを展開すると、その下に個々のラベルである[DimText]ノードが表示されます。[DimText]ノードを選択してラベル単体のプロパティ変更が可能です。