計画地形のTINサーフェスに現況地形の点群を重ね合わせると、点群より低い切土部分のTINサーフェスが点群に隠れて表示されます。このような時、じゃまな点群を部分的に切取りたくなったりします。
本機能は、TINサーフェスの平面領域で現況点群を非表示することで、切土部の計画TINサーフェスの俯瞰を可能とするものです。
▲「TINの領域で点群を非表示」イメージ図
現在ページでは、非表示にする点群および領域とするTINの両方が開かれている状況であることが前提です。
本機能を実行するには、メニュ-バーから[ユーティリティー]-[TIN領域で点群を非表示]をクリックします。
確認メッセージが出るので[はい]をクリックします。
[TINオブジェクト選択]ダイアログが開くので、領域とするTINオブジェクトを選択します。
盛土部とわかるTINサーフェスは、敢えて選択する必要はありません(非表示にしても見え方は同じ)。
①上段【TINオブジェクト】で領域とするTINが複数の場合は[CTRL]キーを押しながらクリックするか、[全選択]ボタンをクリックします。
②[リストへ追加]ボタンをクリックします。
下段【TINオブジェクト選択リスト】へ選択したTINオブジェクトが追加されます。
また、選択を一つずつ ①②を繰り返すこともできます。
【全TINオブジェクトを選択する場合】
[全てのTINオブジェクトをリストへ追加]チェックボックスをオンにするだけで選択リストへ追加できます。
選択リストへ追加後、[実行]ボタンをクリックします。
片切り片盛り形状である道路計画のTINサーフェスに現況点群を統合した場合の例を下図に示します。
切土部が現況点群で隠れていますが、「TINの領域で点群を非表示」を実行することで切土部の計画形状の俯瞰が可能となります。
▼ 現況点群に計画TINを追加し重ねて表示
▼「TINの領域で点群を非表示」実行後
メニューバーから[ユーティリティー]-[非表示にした点群を元に戻す]をクリックすると、非表示にした点群を元に戻すことができます。
なお、非表示のままDai-Con Viewer形式でページを保存した場合、再読込時に非表示は元に戻ります(非表示状態は保存されません)。